私が子育てと仕事の両立に限界を感じた理由。あなたは大丈夫!?
子育てって大変。お仕事も大変。
特に日中、長時間拘束される会社勤めはなおさらそう感じます。
子育てだけでも、会社勤めだけでも大変なのに、その両方をこなしてヘトヘトになっているお母さんたちがたくさんいます。
このまま会社にしがみついて頑張る?それとも違う道を模索する?
ママ達がイキイキと働くにはどうしたら良いのか、実体験から考察してみました。
- 子育てと会社勤めの両立に限界を感じる理由①平日のスケジュールが分刻み
- 子育てと会社勤めの両立に限界を感じる理由②時短勤務者とフルタイム勤務者の軋轢
- 子育てと会社勤めの両立に限界を感じる理由③そもそも好きな仕事じゃない
- 子育てと会社勤めの両立をするコツは?
- 子育てと会社勤めの両立なんてやめちゃえば?
- 母こそ「好き」を仕事に!
- まとめ
子育てと会社勤めの両立に限界を感じる理由①平日のスケジュールが分刻み
午前中、お日様が出ている間に洗濯ものを干すことができ、お日様が沈む前に洗濯ものを取り込める生活って、なんて人間的で、素晴らしいんだ!!
育児休暇に入った直後の私がまず最初に強く思ったのは、これでした。
1年前までの私の生活といえば、
週5で月~金まで、9時5時のフルタイムで働きながら、6才の娘を育て、おなかの中には赤ちゃんもいました。
朝6時前に起き、朝食を作り娘に食べさせながら、そのかたわらで自分はメイクをし着替え、出社の準備と娘の幼稚園の準備を同時進行。
娘を幼稚園バスのバス停まで見送るとその足で駅までママチャリを飛ばし、朝8時台の乗車率200%の電車に乗りこみ会社へ向かう。
お腹が大きくなってくると、通勤緩和制度を利用させてもらい、朝は定時より1時間遅い10時出社にさせてもらっていたものの、帰宅時の夕方5時~6時台の地下鉄は、朝のラッシュに負けず劣らずのギュウギュウ詰めのすし詰め状態。
会社へ着けば、担当していた営業事務の仕事は、一日中ひっきりなしに注文依頼の電話やメールが止まることはなく、毎日予期せぬトラブルやクレーム処理などをしながら、クセの強い取引先担当者のいやみや暴言にも対応しながら働いていました。
そしてヘトヘトになって帰りの満員電車に揺られ、地元の駅に到着するとすぐに駅の自転車置き場からママチャリを取り出し娘のお迎えに直行。
娘と、大量の幼稚園の荷物+自分の荷物を両腕に抱えて帰宅したら、30分で夕飯の準備を済ませる。
娘に食べさせ自分も食べて、娘をお風呂に入れて自分もお風呂を済ませ、その間に洗濯機を回す。
お風呂から出たら娘を着替えさせ髪の毛を乾かしてあげて歯磨きをさせて寝かしつける頃には、気力・体力ともに限界の状態でありながら絶対にここで寝落ちしてはならない。
寝落ちしてしまった翌朝の悲劇たるや。
なので、娘が寝付いたら地獄から這い上がってくる鬼のような形相で、執念でベッドから起き上がってきて、残った家事をやっつける。
そのあと明日の朝食や幼稚園の準備、自分の髪の毛を乾かし、全てが終わるのが22時~23時。
さぁ、ここからやっと、やっと、自分の時間・・・今日一日頑張った自分をいたわってあげたくて、大好きなチョコレートでも食べながらドラマでも見ようか、それとも読みかけの本の続きを読もうか・・
と、録画していた番組を再生するも、頭がボーっとしてなかなか内容が頭に入ってこない。何度も巻き戻して、でも頭に入ってこなくて、ようやく、睡魔に襲われマブタが閉じる寸前なのだと気づく。
こんな朦朧とした状態でドラマも読書も到底無理だとあきらめて、
「あぁ、結局今日も自分の時間を1分も持てなかった・・」
と、やるせない気持ちでベッドに倒れ込む。
そして次の日が来る。リフレッシュをする暇もなく、常にオンのモードで
これを月~金まで繰り返し・・。
上の子が産まれてから、こんな生活をかれこれ7年続けてきたのです。
出産する前、さらには結婚する前はもっと時間にゆとりはあったものの、会社勤めをする息苦しさのようなものは、はるか昔から感じていました。
でも給料=我慢料だと信じていたので、人生こういうものだと思ってました。
今思えば思考停止状態だったのだと思います。
だけど、2人目を授かり、2度目の育休に入ったとき・・。
今まで、夜に洗濯機を回して干し、翌日に夜気でしめった洗濯物を取り込むのが日課だった生活にいったんピリオドを打つことができた。
そして、
朝、明るいうちに洗濯機を回し、日が暮れる前にからっからに乾いた状態の洗濯物を取り込める毎日が、たったそれだけの生活がものすごく輝いて見えたんです。
なんか、人間本来の生活に戻れたみたい・・。
掃除機だって午前中のうちにかけられる。朝ご飯の食器を洗うのだってせかせかと急がなくていい。
たったそれだけのことがものすごく嬉しくて、ゆとりを感じて・・
仕事を辞めたら毎日こんな生活ができるんだよな。
なんとかこの生活を続ける方法はないものかな。と本気で考え始めた。
ノマドワーカーになって自分のペースで仕事ができる環境を作れたらいいな。
私がそう思い始めたキッカケでした。
子育てと会社勤めの両立に限界を感じる理由②時短勤務者とフルタイム勤務者の軋轢
上の子が3歳になるまでの間は、私は時短勤務をしていました。
月~金まで、朝9時~夕方4時まで。
時短勤務者の悩みって、みな同じようなものだと思うのだけど、
定時を過ぎたらやりかけの仕事を誰かに引き継いで帰らなければいけない、
ここにものすごい葛藤があるのですよね。
子供のお迎えの時間に間に合うように帰らなければならないし、お迎え後も、子供を寝かしつけるまでの間に分刻みで家事をこなさなければいけない。
なので一刻も早く会社を出たいのだけど、
定時が来たからといって「あとはよろしく!」って逃げるようには帰れない。
やむなく途中で仕事を他の人に引き継ぐにしても、引き継ぐ相手が困らないように最低限かたちにしておきたいし、やりかけの仕事を丸投げして帰るのは失礼だし申訳ないと思ってしまう。
それにもし自分が押し付けられる側の立場だったら、正直「またかよ」って絶対思うだろうし、そう思われたくないから、みんなより早く帰る分、せめて在社中は精いっぱい皆の倍働く、くらいの気迫をアピールするべきだ。と、いつも思っていました。
そのくらいの心持ちで働いてないと、残された側(時短で帰る人のフォローをする人たち)の気持ちが収まらないのではないか、と。
「子供が待ってるから残業できないんです!あとはよろしく~!」って当然のような顔で定時きっかりに帰る時短勤務者は「図々しい」と思われてしまう。
だから、少しでも周囲の心証をよくしてもらうために、申し訳なさそうに(本当に申し訳なく思っているけれど)最低限やれるところまではやってバトンタッチするという姿勢を死守してきた。
時々は祖母を動員して送り迎えを頼み、残業できる日を作って残業することもあった。
そんなふうに気を使いまくって時短勤務をすることに心底疲れてしまっていました。
有休の取得もしかり。忙しい部署では基本みんなあまり休みを取らない。
そんな中、子持ちの女性ばかりが、子供の熱だ病気だ、学校行事だと、頻繁に休みをとったり遅刻早退をする。
この休み申請、遅刻早退申請がまた、神経をすり減らすのです。
フォローする側もストレスが溜まっていることでしょう。
社内では、常に誰かが誰かの悪口を言っていました。
それも、子持ちママ同士でも陰口をたたきあっている状態。
「あの子みたいに周囲に気を使わない時短勤務者がいるから、『だから子持ちは』って私たちまで言わわれちゃうんじゃんね・・」
時短を使う方も、時短の人をフォローする方も、お互いがストレスがたまっている状態。
この状態がもう何年も続いていて、会社は特に対策もせず、こちらが具体的な対策を提案するも前向きに検討もされず状況は変わらない。私はどんどん神経をすり減らしていきました。
子育てと会社勤めの両立に限界を感じる理由③そもそも好きな仕事じゃない
仕事というのは辛くて大変なもの。どんな会社に行っても同じ。
そう思っていたから、何か特別な才能があるわけじゃない自分はとりあえず定年までは頑張って働こうと思っていました。
ですが考え方が少しずつ変わっていったのは、娘を通して出会ったママ友たちの存在。
私自身が働いていることもあり、知り合うママ友も、フルで働いている人が多かった。
今は専業主婦という人でも、かつてはバリバリに働いていた、もとキャリアウーマンという方も多かった。
そしてそんな、一見私と同じ働くママたちが、私とは決定的に違っていたのは、みんな、仕事そのものを楽しんでいるということでした。
何か特別なスキルを身に着けていて、好きなことを仕事にしているママたちが多かった。
中には、脱サラして自宅で仕事をしていたり、起業しているママもいました。
ネイリスト、アクセサリーの販売、イベント企画、お料理教室、エステティシャンなどなど職種は実に様々。
中には社長業をしている方も。
子供はみな、私の娘たちと同じくらい。
私と同じように日々子育てに奮闘しているママ達が、好きなことを仕事にしている。この衝撃はとても大きかったです。
自分の働いている会社しか知らずに生きていた私の世界は狭かったと痛感しました。
そして、ママだって夢を見ていいんだ。ママだって「好き」を仕事にしていいんだ!って目からうろこが落ちる感覚でした。
そこから本気で考え始めたのです。私だって、好きなことを仕事にしてもいいのかな。私が私らしく、楽しく働けることってなんだろうって。
子育てと会社勤めの両立をするコツは?
自分にも、好きなことを仕事にする生き方を選択しても良いんじゃないかって思い始める前は、今の会社で辟易としながらもなんとか定年まではしがみつこうと思っていました。
そのためにもこまめなストレス解消は必須で、子育てと会社勤めの両立できるために様々な工夫はしていました。
工夫というより心がけと言ったほうがいいかもしれません。
ワーママが疲れをため込まない秘訣
- 週末はめいっぱい子供と遊んでリフレッシュする
- 年に数回は旅行に行きリフレッシュする
- 休日は近所の公園など緑の多い場所になるべく行くようにする
- とにかく体を動かす。
- 休み時間は同僚を愚痴を言い合ってスッキリする
- とにかく甘いものを食べる
- ドラマや本などに夢中になる時間を作る
- 通勤用のおしゃれでかわいい服やバックを大人買いする
このようにいかにリフレッシュして心をリセットするか、がカギでした。
良く言われることですが体を動かすのって思っている以上に効果があって身も心もスッキリします。
ジムに通う時間がとれなくても、朝晩のストレッチやヨガを毎日10分だけ。もっとできるなら1日30分のウォーキング。週1で好きなスポーツをするのも良いです。
でも、これらの息抜きは一時しのぎにすぎないことも・・。
もちろん、一時しのぎのリフレッシュだってこまめに取っていれば、心にも体にも大きなダメージを受けることを防げます。
でも、それは水泳中の「息づぎ」みたいなもので、基本泳ぎ続けていることにかわりないのですよね。
上記のリフレッシュ方法だけではだめだという、あまりにもしんどい人は、
思いきって、いちど泳ぐのをやめてみるのも良いかもしれません。
泳ぐのをやめて、「ふぅ。」と一息つけたときに、また違う世界が見えてくるかもしれないですよね。
私にとってはその小休止が育休で、その間に今後の人生のことをじっくり考えてみることができました。
私と同じように、日々子育てと会社勤めの両立に息苦しさを感じている人は、いちど休んでみるのはいかがでしょうか。
とはいえ、簡単に休むなんて無理かもしれません。もしも許されるのなら思い切って会社を辞めるのも手ですが、それこそそう簡単に下せる決断ではないですよね。
可能なら長期のお休みをいただいてみるなどして小休止をとることで、見えてくるものがあると思います。
長期の休暇が難しいなら、せめて今度の土日に、たまには子供たちをパパに見ててもらって、ひとりだけの時間を持ってみるのも良いかもしれません。
一度じっくりと自分は本当はどうしたいのか考えてみませんか。
- 家計を切りつめてでも仕事を辞めて専業主婦になってみる。
- 収入が減っても良いから好きなことを仕事にしてみる。
- 収入を減らさずに好きなことを仕事にできるかチャレンジしてみる。
自分がいちばんしたいのはなんなのか。
まずはじっくり自分の心を見つめてみる時間を持ってみてはどうでしょうか。
小休止したいワーママにもオススメ【ヒロミの本】
ホリエモンに続いて、男性の方の著書を最近よく読みます。
こちらはヒロミ×藤田晋の共同著作で、
「小休止のすすめ」(SB新書)
私が小休止ちゅうに、同じく小休止をとっていた友人から勧められて読んだこちらの本がとても面白かったので、オススメします☆
↓↓↓
思わず、うんうんとうなずきながら読み進められてしまう、小休止の大切さがわかる一冊。
成功している二人だからこその力強い説得力がありますが、一般人にもヒントになる生き方のポイントがたくさんちりばめられていますよ。
子育てと会社勤めの両立なんてやめちゃえば?
好きなことを仕事にする、会社をやめて独立する。
言葉で言うのは簡単ですが、そこには相当な覚悟が必要ですよね。
会社で働くのはストレスいっぱいでしんどいけど、給料は安定して入ってくる。
だけど、
安定した給料と引き換えに、心はいつも不安定。
それって本当の意味で安定した生活と言えるのでしょうか。
独立して好きなことを仕事にするのは相当大変だと思いますが、ストレスまみれで会社勤めを続けるのもめちゃめちゃ大変なことです。
限界を感じながら育児と会社勤めを平行することと、育児しながら自分のやりたい仕事にチャレンジしてみることを天秤にかけたときに、私はどっちも同じくらい大変だと思いました。
同じくらい大変なら、好きなことを仕事にした方が良いじゃん!
と気づいたのです。
子育てには大量の出費が伴いますし、旦那さんと二人で家計を支えているなら、簡単に脱サラなんて難しい。
収入が減ることで自分の娯楽を我慢するのは自分が選んだことなのだから仕方ないですが、子供の養育費などに支障をきたしてもしょうがない、なんて無責任なことは言えません。
そこが弱みで、退職する決心がつかない理由もそこです。
私のように、今すぐ脱サラが難しいなら、現在の仕事を平行しながら、やりたいことを探して、少しずつ、自分のペースでも良いから転職や独立の準備をするのも全然アリだと思います。
私はひょんなことからウェブライティングの世界を知り、文章を書くお仕事に興味を持ち勉強を始めました。
手先が器用で手作りが得意な友人は、ヘアアクセサリーのデザイン・販売をしています。
マッサージ師の資格を持つ友人は最近、介護施設にマッサージ師さんを派遣する会社を立ち上げました。
あなたの得意なこと、好きなことはなんですか?
誰でもひとつやふたつ、好きなことを持っていると思います。
夢を持つだけでも気持ちにハリが出て毎日が少しだけ違って見えてきます。
そうやって少し外に目を向けてみるだけで、今の会社勤めで感じるストレスが、少しだけ軽減されるかもしれません。
母こそ「好き」を仕事に!
「好き」を仕事にしているママたちの共通点は、みんな、奇麗だということ。
単純に美人だということだけではなくて(今の世の中、美人なママさんも本当に多い!)、好きなことを仕事にしていることで、輝いている。オーラがあるんです。
そして、当然のことながら、自分の仕事に誇りを持っている。
私が、ママとしていちばん大切だと思うのは、ママ自身が人生を楽しんでいる、ということ。
ママが毎日楽しそうにしていたら、子供って、人生って良いものなんだって、漠然と感じることができると思うんです。
子育てしながら仕事をするかしないか悩んでいるママがいたら、私は
「仕事しててもしてなくても、自分が生き生きとしていられる方を選べば良い!」
と思っています。
そして私は仕事をすることが好きです。
ただここ数年は、会社勤めがしんどくなりすぎて、「仕事って楽しい!」よりも、
「ママはお仕事で大変なの。疲れてるの!」というオーラを出してしまいがちでした。
このままでは、娘たちは、私の姿を通して、「働くってなんか大変そう。辛そう。」と、仕事に対して負のイメージを持ってしまいかねない・・そういう危惧がありました。
それではいけないと思い、子供に「働くって素敵なことなんだよ」ってメッセージを伝えようとするも、現状の自分がそうではないので嘘をつくことになってしまう。
子供に嘘はつけませんよね。
なのでやっぱり私は、子供の前でも自分自身に対しても、
「働くって楽しい!」と胸を張って言えるようになりたいな。
そんな素敵な女性、素敵なママになりたいから、脱サラして「好き」を仕事にできるように今日も、一歩ずつ歩いています。
まとめ
- 子育てと会社勤めの両立に限界を感じるのは平日のスケジュールが分刻みだから
- 子育てと会社勤めの両立に限界を感じるのは時短勤務者とフルタイム勤務者の間に軋轢があるから
- 子育てと会社勤めの両立に限界を感じるのはそもそも好きな仕事じゃないから
- 子育てと会社勤めを両立するコツ
- ママこそ、「好き」を仕事にしよう!
「子育てと仕事の両立」とよく言われますが、ベストな方法はひとりひとり違うと思います。
子育てと会社勤めのはざまで息苦しさを感じているなら、思い切って一歩踏み出してみると新たな世界や可能性がきっと見えてきます。
一歩踏み出そうとしている人、すでに踏み出している人がいたら応援したい気持ちでいっぱいです。そんな素敵なママたちの背中を私も追いかけたいです。
世の中に、生き生きと楽しく働くママがいっぱい増えていきますように。